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【ラジオ】世界の快適音楽セレクション~2014新年スペシャル ゴンチチ60歳~その2・ゴンザレス三上60歳の探究、新しい音楽への挑戦~

はい。『世界の快適音楽セレクション』2014年新年特番のご紹介記・その2です。

録音を聞いての文章化、なにかがついているんじゃないか?という勢いで三上さんパートも書き起こしましたw
いやー、すごいですねー愛ですねー(←自分で言うかwww)
めっちゃ楽しかったです\(^o^)/

再度掲載になりますが、番組サイトのアーカイブからコピペしましたこの週のプレイリストを。
三上さんのコーナーは22曲目の前から24曲目までの時間帯です。
トーク内容は「More」以降でご覧いただけます。


2014.1.11 ~2014新年スペシャル ゴンチチ60歳~
出演:ゴンチチ、藤川パパQ、湯浅学、渡辺亨  ゲスト:旦匡子、フジタマサヨシ
1 「映画“ゴジラ”から ゴジラの足音・鳴き声、メインテーマ」(映画“ゴジラ”サントラ盤から)
(2分19秒) <東芝EMI TYCY-5617>
2 「チューブラー・ベルズ(パート1)」(マイク・オールドフィールド)
(6分22秒) <VIRGIN REC. CDV200>
3 「ドント・ルーズ・ユア・マインド」(マイルス・デイヴィス)
(5分40秒) <WARNER CLASSICS&JAZZ 5249823812>
4 「ドクター・アトミック・シンフォニーから 第1楽章 “ザ・ラボラトリー”」ジョン・アダムズ作曲
(管弦楽)セント・ルイス交響楽団(指揮)デイヴィッド・ロバートソン
(2分31秒) <NONESUCH 7559-79932-8>
5 「1001ナイツ・イン・マラケッシュ」 (ジョン・ゾーン)
(3分25秒) <TZADIK TZ8308>
6 「トゥジェ・デカ・ト」 (映画“DDLJ”サントラ盤から)
(4分59秒) <THE GRAMOPHONE CDF110061>
7 「チャイヤ・チャイヤ」(映画“ディル・セ…”サントラ盤から)
(5分53秒) <VENSU PRESTIGE VCDPR-772>
8 「ネンジュクレ」 (映画“カダル”サントラ盤から)
(3分40秒) <SONY MUSIC 88765445502>
9 「あの夏の少女達」 (ゴンチチ)
(2分50秒)
10 「スノー・チャイルド」 (ゴンチチ)
(2分39秒)
11 「7シーズン・4ビート」 (ゴンチチ、辻コースケ)
(2分54秒)
12 「夏の理由」 (ゴンチチ、辻コースケ)
(3分00秒)
13 「風の国」 (ゴンチチ、辻コースケ)
(3分52秒)
14 「放課後の音楽室」 (ゴンチチ)
(1分58秒)
15 「ラヴ」 (ゴンチチ)
(1分53秒)
16 「ビューティフル・デイズ」 (ゴンチチ)
(2分12秒) ~沖縄リウボウホールで収録~
17 「ロータリー」 (アンディ・パートリッジ)
(3分21秒)<VIRGIN REC. VIP-6954>
18 「ドンヂィ」 (エヂ・モッタ)
(5分14秒) <DWITZA MUSIC PCD93742>
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19 「平和な愛」 (シコ・ブアルキ)
(4分14秒) <SONY MUSIC 88883746122>
20 「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」 (エモーションズ)
(1分49秒) <CAPITOL CDP7243 855631 26>
21 「リヴィン・シング」 (イー・エル・オー)
(2分31秒) <CAPITOL CDP7243 855631 26>
22 「ザ・ストーリー・オブ・フォレスト」 (フジタ・マサヨシ)
(6分01秒) <FLAU FLAU31>
23 「スノー・ストーム」 (フジタ・マサヨシ)
(4分01秒) <FLAU FLAU31>
24 「夕暮れ、さざ波」 (ゴンザレス三上、フジタ・マサヨシ)
(2分56秒) ~ゴンチチハウスで収録~
25 「悲しき六十才」 (ダニー飯田とパラダイス・キング)
(2分59秒) <東芝EMI TOCT-9519>
26 「夢見るころを過ぎても」 (ナット・キング・コール)
(3分32秒) <東芝EMI TOCJ-5306>
27 「ロンサム・ロード」 (ジュニア・キンブロウ)
(3分37秒) <P-VINE PCD5207>
28 「アナザームード」 (ゴンチチ)
(4分07秒)
29 「安里屋ユンタ」 (ゴンチチ)
(2分24秒)
30 「明日はがんばれるかもしれない」 (ゴンチチ)
(1分59秒)
31 「ゴーイングマイホーム」 (ゴンチチ)
(2分01秒)
32 「マルセルでさえも」 (ゴンチチ)
(4分13秒) ~沖縄リウボウホールで収録~
33 「夕日に赤い帆」 (アール・グラント)
(2分01秒) <UNIVERSAL POCE-3016>






~以下、トーク書き起こしです。三上さん=G、藤田さん=Fでお読みください~

G:えー、ここからは、『ゴンザレス三上60歳の探究』と題しまして、
ドイツ在住の音楽家、藤田 正嘉(ふじた まさよし)さんに
わたくしゴンザレス三上が単独で「新しい音楽への挑戦」をテーマにインターネット回線でインタビューしようと思っています。
インタビューを始める前に、ここで簡単に、藤田さんのプロフィールをご紹介します。

藤田 正嘉
ヴィブラフォン奏者、作曲家。2006年よりベルリンに拠点を移し活動。?
クラシック、ジャズなどの他、様々な音楽から影響を受けつつも、従来の奏法や作曲法にとらわれる事なく、独自の音とヴィブラプォンという楽器の新しい可能性を追い求めている。?
しばしば映像的と評される彼の音楽は、独特の雰囲気と世界観を持ち、まるで物語の挿絵のように聴く者の脳裏にその情景と物語とを映しだします。
2012年11月に1stアルバム『Stories』をリリース。ドイツや日本を始め、各国で精力的に演奏活動を行っておられます。

藤田さんよろしくお願いします

F:よろしくお願いします

G:あのー、だいたいドイツとは8時間くらいの時間差があるということで

F:そうですね

G:いまこの収録をしてるときに、こちらはだいたい4時くらいで。そちらは朝の…

F:朝の8時ですね

G:朝の8時ですね。あのー…朝早くすいません。ありがとうございます

F:いえいえ、とんでもないです。ありがとうございます

G:あのですね、今お住まいになっているのは、ベルリンということで

F:そうですね、ベルリンです

G:その、どのあたりですか、ベルリンのなかの…

F:ノイケルというところなんですけど、市街地の中でも、昔は外国人とかが多かった…ま、今でも多いんですけど。
最近、若いアーティストとか、ミュージシャンとかの人たちが中心できて、だんだん活気が出てきて面白くなったような感じのところですね。


G:そうですか。まずですね、1曲ですね、藤田さんがこの間お出しになったアルバム『Stories』からですね、1曲…
えー「The Story of Forest」を皆さんにお聴き願いたいと思います。

~音楽流れる~


G:なんかね、すごく…落ち着くというか、良い感じの…。あの、これは、電子音とかそういうものは足してるんですか

F:いや、今回のアルバムに関しては電子音は使っていなくて、すべてアコースティックですね。ヴィブラフォンの音と、あと、数曲、チェロとヴァイオリンが入っているだけで、2曲だけですね。
あとは、プリペアードといって、ヴィブラフォンの上に物を載せたりだとか。今回、今聴いていただいた曲だとビーズのチェーンを載せていたり、あと、手ぬぐいを載せて一部ミュートしているところとかですね

G:あ、鉄琴の上に…

F:そうですね

G:ミュートして載せるっていう

F:そうですね、一部分だけなんですけど、そういうのとか。別の曲では弦楽器用の弓、ですね、使ったりとかもするんですけど。
基本的に電子音とかは使ってないです。アコースティックで

G:今回のアルバムでは使ってないっていうことですよね

F:そうです

G:なんかすごく落ち着いた感じになってますけれども

F:ありがとうございます

G:藤田さんがまずヴィブラフォンと出会われたというきっかけをちょっとお聞きしたいんですけども

F:そうですね…最初、自分は、ドラムを演奏してたんですね

G:ほう

F:わりと子どものころからドラムを演奏していて。音楽好きな父親の影響もあるんですけど。それで20代のはじめくらいまでドラムを演奏してて、ちょうどそのころJazzのドラムの人の手伝いで荷物運んだりとかしてることがあって。
そのときに一緒に共演する人がヴィブラフォンの奏者の人で。そのときに初めてヴィブラフォンという楽器を生で見て。
音自体は以前からすごくいい音だなと思ってはいたんですけど、見たのはその時が初めてで、プライベートレッスンをされてるということだったので、受けさせていただいて。
で、自分でも弾いてみて「あ、これだな」と思って。もうそのときにドラムはほぼやめてヴィブラフォンに転向という感じになりましたね

G:それが何歳くらいですかねえ

F:たぶん20…4とか5とかだったと思うんですね。もうちょっと後かな。
それと同時に自分の曲を作りたくなって、その当時に。なかなかドラムで自分の曲作ろうとすると難しかったりして。
でまあ、ギターとかピアノとかも少し趣味程度で弾くは弾いてたんですけど、自分で曲作るのにうわものというか、リズムではない楽器をやりたいなというのもあって転向したという感じですね

G:そうですか

F:今も勉強中…という感じで。自分のファーストアルバムを作っていて、日本にいたころに。で、2005~6年だったと思うんですけど。それで、2007年にイギリスのムティア(Moteer)というところからリリースすることに決まっていて。
ちょうどその前後、ちょっと前ぐらいにドイツに渡ってこちらで活動しはじめたという感じですね

G:そのー、やっぱりドイツに行こうと思われた、なにかこうきっかけみたいなものは

F:わたし妻といっしょにこちらに引っ越してきたんですけれども、当時からふたりで海外に一度住んでみたいねって話はしていて。
向こうはなんかヨーロッパに住みたいなって思いが少しあって。2005年ごろだったと思うんですけど、ヨーロッパの4カ国ぐらいを下見旅行しに回ったんですね、3週間くらいかけて。けっこうバックパッカーだったんですけど。
で、スイス・イタリア・フランス・ドイツと回って、でまあ、国の様子とかいろいろ見て…なんとなくスイスとドイツはこう、なんていうか、肌に合うというか、すごいいい感じがしたんですね

G:よかったんですね

F:そうです。あとちょうどそのぐらいのときにベルリンに若いアーティストが世界中からどんどん集まっているというのをちょうど聞いて、物価が安くてアーティストがどんどん集まってきているっていう…

G:物価は安いんですか

F:そうですね、高くなってはきてるんですけど、家賃とかが、特に当時とかはすごく安くて。だんだん今、人気が出てきちゃって、高くなったり空きがなくなったりしてるみたいなんですけど。
それなりにスペースのあるところが借りられて、そういう話を聞いたりとか。
あと自分の好きだった音楽のレーベルだとかアーティストがけっこうベルリンにいるっていう情報をそのころ読んで、そういうのが色々あいまって「あ、じゃあ、ベルリンだな」っていうふうにそのとき思ったんですね。
1年日本に帰国して、お金をためて、2006年ドイツに渡ったっていう感じですね

G:そうするともう、7年ぐらいお住まいということですね

F:そうですね。2013年の11月で7年になりましたね

G:われわれゴンチチもですね、一回なにかテレビのお仕事で、ドイツのライン川を下るのを生で

F:生で

G:衛星で生でなんか…、8時間ずれでやってたんだと思うんですけども。
やっぱりライン川沿いの景色というのはすごく美しくて。
バーデンバーデンとか、そういうとこに行ったときに、やっぱり森とかがすごく…色がどうも日本の色じゃないって気がしたんですけどね

F:そうですね

G:ねえ。ちょっとやっぱりドイツやっぱり哲学的な…こっちのイメージもあるかもしれないんですけども。ちょっとそういう思索的な、深い色ですね。
やっぱりなんか、森とかの色が。そういうような感じがしたんですけど。
実際に我々はそこに行っても、そこに住もうという気持ちがなかなかおきないんですけれども

F:ベルリンはけっこういま世界でも中心地のうちのひとつだと思うんですね。いろんなアーティストとかレーベルとかがあって。
今、本当にもうアーティスト…ものすごい数のアーティストがいていろんなイベントもやったりとか、すごく出会いもあったり。すごく面白いところなんですけど。
勝負しようって思ったわけじゃないんですけど、なんか、まあ、そういう本場に行ってみたいというのがあったんだと思いますね

G:じゃあ、ここらあたりで、また藤田さんのアルバム『Stories』からもう1曲、「Snow Stom」という曲をお聴きください

~音楽流れる~


G:そのー、今、先ほどおっしゃられたようなドイツの音楽状況っていうのは…


F:そうですねー、音楽と言ってもすごく多岐に渡ると思うんですけれど、もちろんクラシックとかそういった土壌も歴史があって裾が広いなっていうのも思いますし。
それ以外にも電子音楽とか、やはり、盛り上がっているというか、特にベルリンのクラブシーンとかはすごく人気で。
ベルリン市自体も観光資源として考えているような感じに見られますね

G:あぁー…はい、はい


F:だいぶ音楽目当てでベルリンに来るという観光客とか、学生の方とか、すごい多い…。
日本からもそうですね。ぼくもそうですけど、そういう目的とか、住むなり、遊びに来るだけなり、いろいろですけど。
そういった音楽を目的に来るっていう人はとても多いと思うので、まあ、活気があるようには見受けられますね

G:あのー、フェスティバルとかそういうのも小さいのから大きいのまで、色々やっぱり、ドイツで聞いたりはしますよね

F:うーん…そうですね。ベルリンにもいくつもフェスティバル大小含めて新しいのもどんどん出来てるし、昔からやってるのもあったりとか。
わりと外に出るととても沢山イベントやってたり、音楽コンサートやってたりとかあるんですけど、逆に自分で思って自分のことやろうとしたらそういうこともできるようなスペースがあるので。
ぼくもけっこう家で音楽を作ったり練習したりすることが多いんですけれども。
そういったことができるのがなんか…なんですかね、あのー、建物が石造りだからっていうのがあると思うんですけど、けっこう静かなんですよね、一回家の中に入ってしまうと

G:あのー、この『Stories』というアルバムは、レコーディングはお家でされることが多かったんですか?

F:えーと、このアルバムは、なんかパフォーマンススペースみたいなところを借りて、そこで3日くらいかけてエンジニアの方とレコーディングして。、あと、でも追加でいくつかは部屋でもレコーディングしたりとかありましたね

G:はい。で、自宅でいろいろ、加工したりという作業をされるという感じですか

F:そうですね、NGテイクを切りだしたりとか…そういう。
まあ、あんまり大きな編集は今回しなかったんですけども…そうですね、そういう後の作業は家でやって、という感じですね

G:そうですか。やっぱり、ヴィブラフォーンという楽器はかなり大きなものですよねえ

F:そうですねー、1.5mくらい幅があって。1mくらいあるのかな、奥行きが

G:それを仕事場に…ま、自分の部屋に置かれて

F:はい

G:で、日ごろ演奏したり、まあ、録音したり…練習したり、というような感じですか

F:そうですね、もうほとんど、あのー、なんていうんですか、ベッドルームスタジオというか。
自分の部屋でいつでも弾けるように。マイクもずっと立ててあって、いつでも録音できるように、っていうふうにしてあって。
ぼく、けっこうあのー、スタジオとかも持てたらいいなとは思うんですけど、ふと思いついたときに弾けるのがけっこう好きなタイプなので、今のスタイルはけっこう気に入ってますね

G:そうですか。やっぱりアイデアが、ちょっと出た時は、もう、すぐ録音して、って感じですかねー…

F:そう…ですねー。アイデアが出て録音するというよりはなんか、適当にすごく弾いてることが多くて。
ポロポロ弾いてるうちに「あ、なんか今のいいな」っていう瞬間があって、そのときにすぐ録音できるようにしてあるので、メモ取るような感じで「今のもう一回忘れないうちに」っていって録って、それが録音の種になることが多いですね

G:そうですか。いいですねー、そういうのね。なんかね、自然な感じで。
あのー、このコーナーがですね、『ゴンザレス三上60歳の探究』ということで、テーマがですね、「新しい音楽への挑戦」ていうことなんですよね。
で、その、藤田さんのアルバムでやっぱりその、新しい何かをすごく感じるんですけれども。
藤田さん自身がなにかそういう音楽に、自分の音楽を通してなんかこう、新しいものにチャレンジしたいみたいな、そういったものがあればちょっと教えていただきたいんですけれども

F:そうですね、あのー…新しい挑戦ていうふうにはあまり考えてやっていたことはないんですけれども。
ヴィブラフォンてわりと新しい楽器なので、まだ100年たっていないくらいの楽器なので。
もうちょっとこういうことができるのに、っていうことがまだ開拓されていない部分があると思うので、そういった部分で可能性をちょっと探ってみたりっていう意味での新しい挑戦ていうのは多少あるんですけれども。
いろいろプリペアードで物を置いてみたり、弓で弾いてみたりとか。まあ、そういうのもありつつ…。
自分が音楽をやるにあたって、特にこちらに来てからすごく思うんですけど、オリジナルであることがとても大事だなというふうに感じていて。
で…オリジナルって言っても人と違うとか新しいことをやるとかそういう意味合いじゃなくて、もう少しなんていうんでしょうね、自分の中に何があるのかみたいなところを探っているような。
あるのかないのかわからないんですけど、探っているような感じで音楽を作っていることが多いですね

G:はあー

F:で、自分の中で湧き上がってくるというよりは…。
いつもはだいたい曲を作るときは、聴こえて…適当に弾いている中で聴こえてきた音とかをピックアップして、今のいいなっていって音楽にしていったりするので、あまり自分の中から湧きあがって出てきたみたいな気はしてないんですけれども。
自分が何が…どんなことを世の中に出せるのかなっていうのを探っているような感じですね

G:わかりました、ありがとうございます。
それでですね、ふたりで、実は…ふたりが新しい挑戦といいますか。
わたくしと、藤田さんで、このコーナーのために実はちょっとあの、ぼくが音を…素材を藤田さんに送って

F:はい

G:藤田さんがそれを調理する、というような…

F:(笑)

G:コラボレーションみたいなものをしたんですよね、今回。
で、返ってきて、ぼくが適当に、ただ、材料を揃えて送ったんですけども、本当に素晴らしいものが帰ってきて

F:ああ、ありがとうございます

G:元ドラマーだったということを、僕、知らなかったので。
そういう、やっぱり…僕自体もそうなんですけど、ギターを弾いてるんですけど、打楽器のほうにちょっと近いんですね、自分の中では、意識は…

F:ああ、三上さんが

G:はい、そうなんですよ。そういう、僕が送った素材の中で、そういうちょっとしたビートみたいなものを、なんかこう、調理してくださったような気がして、すごく有難かったんですよね

F:ああ、いえ、こちらこそ

G:ということで、最後に、ふたりのコラボレーションということで。ゴンザレス meets 藤田ということで。
タイトルは藤田さんがつけていただいた「夕暮れ、さざ波」という、この1曲をここで聴きましょう

F:はい

~音楽流れる~

G:あと、その…全っ然、話は変わりますけれども


F:はい

G:ドイツの、その、食べもの…僕は、すごく、食べものが好きなんで、食べ物にこだわりたいんですね。音もありますけれども。
ドイツはどうなのかなと。食べものなんですけどね

F:ドイツですか…えーっと…うーん…あんまり…。
まあ、日本の食べものが世界一ですね、とは、思いますね。
ドイツ…煮込んだ肉みたいのが多かったりして

G:そうですか

F:なんか、でっかいなー、というのが多いですよねー

G:なんか、その…ゴンチチでドイツに行った時もレストランに入って、なんかいろいろ数種類頼んだんですけど。
全部出てくる…出てきたら一緒だった、みたいな感じの

F:あ、そうでしょ

G:料理があったんですね

F:そうなんですよ

G:で、隣になんか有名な日本の百貨店の、働いている日本人の方がたまたま同席されてまして「全部一緒ですよ」っておっしゃってたんですけどね

F:(笑)そうーですねえー、正直、そうですねー

G:ドイツの郷土料理はそんな感じなのかなってちょっと思ったんですけど


F:うーん、いわゆるあのドイツ料理屋さん、伝統的なやつに入ると、まあ、わりとどれ頼んでも似たような…味というか料理というか、が多い気が。数少ない経験からだと、しますかねー

G:おうちではやっぱりあれなんですか、そういう日本食といいますか、そういう食材を買ってきて、おうちで

F:そうですね。うち、家族も日本人なので、妻も。なので、ほぼ自炊で、うちで…。
どうですかね、半分…か、8割は日本食ですね

G:それはすごいですね。やっぱりドイツに住んでても、食べ物はやっぱり…

F:なんですかね、やっぱり食べたくなってしまうのと…。
まあ、もちろん洋風というか、イタリアンみたいなものとか、いわゆる洋食みたいなのも作りますけど、どうしても和食がよかったりするので。
あと、外食より全然スーパーで買った方が食材安いので

G:ああ

F:うん…。日本ってけっこう、スーパーで買って自炊するのと外食するのと、そんなに値段的にわりと大差がなかったりするのかなと思ったんですけど。
こっちだとスーパーの値段がわりと安いとこもあるので、自炊することが多いですね

G:食材なんかでは、日本の独特の食材みたいなものはドイツにも結構あったりはするんですか。例えば白菜とか菜っ葉とかネギとか…

F:あー…、モノによってですね。白菜はありますね

G:白菜はありますか

F:白菜はそのままあって、ネギは、ちょっと違う感じなんですけど、味はだいたい同じのがあって。
なんですかねー、だいたい…だいたいはないですね。キノコ類なんかだいぶ違いますし…、キノコ類はやっぱり日本帰ると食べたくなりますね。あと、薄切り肉とかないので

G:ああ

F:あと…春菊がないですねー。鍋の時期にはカナシイ感じで

G:(笑)

F:(笑)

G:それちょっとツライ感じもありますよねえ

F:ツライ…ですねえ

G:なんか送ってもらったり。
まあ、春菊は送れないですねえ、やっぱりねえ。すぐ枯れちゃうんでねえ

F:葉っぱものは、そうですねえ。アジアショップとか回って、わりと食材とか調味料とか、野菜もたまに買えたりするんですけど、春菊を見つけたことがないんですよね。あるのかもしれないんですけどね

G:そうですか…。日本には、7年間の間は何度かお帰りになったことはあるんですか

F:そうですね。毎年は帰れないんですけど…。最近だと、2年ぐらいに1回くらいですかねえ。
前回は、ちょうど1年前の、去年の年末年始に帰って、久々のお正月を日本で暮らして、ていう感じでしたねえ

G:じゃ、春菊も、いっぱいそのときに…

F:(笑)食べたと思います。いろいろ食べたので、もう憶えてないんですけど

G:そうですか。また…2014年は日本にいらっしゃるようなことは

F:えーっと、今のところはまだ予定とかは全然ないんですけども。今、ちょうど、新しいアルバムを製作中で。
ちょうどこの『Stories』の2作目というか、アコースティックの線の次の作品をいま作っていて。
なんとか、まあ、来年…来年というか2014年の前半とかにはリリースできたらなあ、と思うんで。
だいたいリリースして…、リリースコンサートみたいことをやりに、っていうのを合わせて帰れたらなあとは思ってるんですけどねえ。まだ、そのへんが…

G:ああ、そうですか、ぜひ、生が聴けたらいいなとは思ってるんですけれどもね

F:ぜひ

G:ぜひ、お聞きしたいと思ってるんですけども。
というわけで、今日はありがとうございました

F:こちらこそ、ありがとうございました

G:最後に、とっても素敵な曲をいただけてですね、本当に幸せ

F:いえいえ、こちらこそ、ホントに

G:ところで、藤田さん、いま、お年は、お幾つで…

F:35になりました

G:そうなんですか、じゃ、僕、あのー、2013年の12月30日で、60歳に、還暦になりますんで

F:あっ、おめでとうございます

G:ありがとうございます。ちょうど、だいたい、一回りぐらい…あ!二回り離れてるぐらいですよね

F:ああ、そうですね

G:そうですね

F:35…、はい

G:そうですね。24…ぐらい

F:24…25、はい

G:そうですね。この、二回り離れた(笑)ユニットみたいなものが、ここで1曲できたというのは、本当に幸せでした。本当にありがとうございました

F:いえいえ

G:藤田さんも、日本に帰られた時は、ぜひお会いして

F:はい、ぜひ

G:なにかね、できればいいと思います
これからもドイツで頑張ってください

F:ありがとうございます

G:今日は本当にありがとうございました

F:こちらこそ、ありがとうございました

G:ヴィブラフォン奏者・作曲家、藤田正嘉さんでした


という感じで、とっても三上さんらしい、真摯なインタビューでした。

インターネット回線を使っての会話…Skypeをお使いだったのかな?お顔は見えていらしたのかしら。
リアルタイムで話しているとはいえ、同じ場所にいるのとは勝手が違うでしょうから、タイミングなど微妙に違いそう。お気をつかわれたことでしょうね。

ドイツは音楽シーンとしてかなり中心部で、かつ、白菜は買えるけど春菊は買えない国という(笑)、住んでる方ならではのトークが面白かったです。
音楽の話から食べものの話にシフトしたら、会話のテンポが変わって、微妙にカミカミになったのが楽しかったりしました(^w^)

おふたりの共同製作の「夕暮れ、さざ波」は放送後少ししてから、喫茶謎のジングルになってしばらく流れていましたね。ムードがあって素敵だったなー。

藤田さんについては
サイトでチェックするのがいいのかしら。こちらが公式サイトのようです。
el fog
更新はわりとゆっくりペースのようですね。
ご帰国のコンサートとかあったら、ぜひ生の音を聴きに行きたいなー、と思っています♪


by LOVEGNTT | 2015-06-27 19:00 | ゴンチチラジオ


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