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【ライブレポ】Masayoshi Fujita Japan Tour 2016@ mokichi wurst cafe(茅ヶ崎)に行ってきました

昨日、茅ヶ崎であったヴィブラフォン奏者・藤田正嘉さんのライブに行ってきました。

藤田さんはゴンチチの『世界の快適音楽セレクション』の特番のときに三上さんとトーク&コラボをなさっていらして、その時から気になっていたんです。

ドイツ在住なので、生の演奏を聴くには来日のタイミングを待つしかなくて。
去年のいつだったかなー、Japan Tourという情報を得まして。
これは行くしかないでしょ!ってことで
(ゴンチチ以外のライブには)腰が重くなりやすいわたしにしては珍しく出かけてきました。

会場のmokichi wurst cafeは酒造会社さんが経営してるんですね。パン屋さんもあるみたいです。うーん、元気出して早めに出発すればよかったかな?
この日は低気圧炸裂で、体調がどーもそのう…だったので、ギリギリまで家で寝ていたので、到着は開始寸前でした。道に迷わなかったのは僥倖なり。
雰囲気のいいカフェで、予約だけでSold Outになったそうです。立ち見も出たとのことで事前予約のわたしは席を取っておいていただけていました。ありがとうございます!

ライブのときによく撮る『席から写真』はこちらになりま~す。
【ライブレポ】Masayoshi Fujita Japan Tour 2016@ mokichi wurst cafe(茅ヶ崎)に行ってきました_a0338970_22363102.jpg
席としては一番後ろなんですけど、ほぼ真正面。
しかも、最後列が幸いし、立ち見もオッケーでの好席でした。

ほぼお時間通りに藤田さんがご登場。
ご挨拶のあと、今回のライブ全体についてのお話を。
出たばかりの2枚目のアルバムを中心に演奏くださるとのこと。
途中に休憩をはさんでの2部構成で、
だいたいアルバム1曲分くらいの演奏をなさったはずです。

曲を始める前に曲名と藤田さんが作曲なさったときのイメージを教えてくださって。
なるほど作曲のイメージと合わせて演奏曲を聴けるのっていいですね。
アルバムのライナーノーツみたいにして読める形になっていたらいいのになーって、後で思いました。





この日はソロライブ。おひとり&ヴィブラフォン1台のみの演奏です。

以前のこぎり音楽を生で聴いた経験があり
そのときに音がミュートする・ヴァイブレートするタイプの楽器は
「生と録音の音の響きがかなり違う」のを体験していたので
ラジオや動画で藤田さんの音を聴いたときから
これはライブを一度経験しなくちゃ!と思っていました。

行ってよかった~!です。
音盤の音ももちろんとっても綺麗ですが、生音の存在感と濃密さ、ハンパないです。
水に波紋が広がる様子が写真や動画でよく見ますでしょ。
あんな感じで音の揺らぎがこちらに伝わって肌に直に伝わります。
水の中にいてゆらゆらと波を肌に感じている気分です。

そして楽器が出す音のバラエティも驚くほど豊か。
ラジオのインタビューのときにもいろんなものを乗せて演奏するというお話があったように記憶していますが、
どこまでがヴィブラフォンの音でどこからが他の楽器や音の加工なのか?
音楽に詳しくないと想像もつきません。
実際に演奏風景を見てみると、
考えてもみなかったくらいいろんなタイプの音が一つの楽器から出ていました。
まさに、百聞は一見にしかず、ですねー!

で、その「なんじゃこれ!?」って驚いたヴィブラホンですが
藤田さんが曲の間のトークで楽器についても教えてくださいました。

基本は鉄琴なんだけども、まだ100年たってないくらいの新しい楽器だそうで
弾きかたがいろいろできる、というか、いろんなやりかたを試行錯誤して音を出している段階だそうです。
(これは藤田さんだけではなく、ヴィブラフォンの演奏者全体の話だと思います)
鉄琴の下にパイプがあって、このパイプで音が反響する。さらにパイプの中に羽があって回転してて、これで音にヴィヴラートがかかるとのこと。
わたしの説明でわかりにくい方はWikiのヴィブラフォンの説明を読んでいただいた方がいいかもですね。
パイプの中の羽、というのがよくわからなかったので
休憩時間に撮影してきました。

全体はこんな楽器です。うん、鉄琴だ。
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アップも撮ってきましたが、羽、わかりますかね?
【ライブレポ】Masayoshi Fujita Japan Tour 2016@ mokichi wurst cafe(茅ヶ崎)に行ってきました_a0338970_22365515.jpg
パイプの中の棒がクルクル回ってるんです。
なるほど、この回転で音が回ってヴァイブレートになるんだ。
これ、日本より湿度の低いヨーロッパで、かつ石造りの室内とかだったらまた違う印象の音が聴けるんじゃなかろうか…、などと思ったり。

藤田さんは鉄琴の上にビーズやアルミホイル(!)や手ぬぐいを載せたり、マレットではなくチェロの弓で弾いたりなさいます。
音の反響といっしょに独特の音色が残ったり、逆に音の響きをおさえたり、弦楽器みたいな音が出たりするんですねー。
わたしは弓弾きの弦楽器みたいな音がとっても好みでした。
アルミホイルを乗せて弾いた曲は1枚目のアルバム収録だそうで
明るくてシャリシャリの残音が楽しかったです。

演奏曲やイメージを憶えてる自信がなかったのでw
会場で2枚目のアルバムを買ってサインもいただいたのですが…
…1枚目も欲しいかも…

というのもね、
藤田さんのアルバムは、わたしが好きな音響系の音楽をドラマティックにした感じで
ずっと流していても疲れないんですよー。
生音のダイナミックさが音盤になるといい感じに落ち着くんですね。

生演奏を聴いてるから、記憶の反芻もできますしね。
ライブ行ってCD買ってホントよかったですー。

繰り返しますが藤田さんはドイツ在住。
今回は来日ツアーでして、それも関東は2月で終わり。
3月の追加公演は残念ながら関西圏とのこと。
ぜひぜひまたライブの演奏を聴きたく、
まだ日本にいらっしゃるうちから
次回来日のチャンスを待ってしまうのでありましたw


by LOVEGNTT | 2016-02-21 23:32 | その他ライブとかWSとか


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